ベークラの挑戦

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ユティック陸上部で「挑戦」をテーマに日々の生活を更新します

最近練習の調子が上がらない?それオーバートレーニング症候群かも

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みなさんはトレーニング・練習に目標はありますか?

「全国大会に行きたい」

「あの大会で優勝したい」

「体脂肪率10%切ってやる」

「ベンチプレスで100kg挙げる」

など様々だと思います。

しかし、最近休んでますか?

その目標を達成させるために

「毎日酸欠になるまで走るんだ」

「毎日激しい筋トレするんだ」

「朝練やって、練習後も自主練するんだ」

となって頑張り、

「最近全然調子が上がらない」

「今までの練習がこなすだけで辛い」

「全然寝れなくなった」

「食欲がなくなった、食事が辛い」

となってませんか?

 

それはオーバートレーニングかもしれません

 

ここではオーバートレーニングについて説明し、私自身が伝えたいことを書いていきます。

オーバートレーニングってなに?

オーバートレーニングとは練習やトレーニングのストレス(身体的・精神的)の蓄積により適応不全の生理学的・心理学的兆候および症状を伴う、または伴わないパフォーマンスの長期的な減衰が起こることを言います。

 

簡単にいうと

・最近練習で調子が悪い

・寝ても疲れが取れない

・簡単できていたものが頑張らないとできない

(トレーニング中の努力感の増加)

・寝れない、寝る時間が遅くなった、寝ても起きてしまう

・今までの量が食べれない、ご飯が食べれなくなった

・最近、貧血がひどい

・急に喘息が出てきた

などが起こることです。

オーバートレーニングの進行段階

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オーバートレーニングになるまでには段階があります。

オーバートレーニングの最初のきっかけとなるのはトレーニングの過負荷です。

 

しかし、トレーニングの過負荷は身体やスキルを向上させるためには必要なことでトレーニングの基本です。

 

トレーニングの過負荷が原因で起こるのが急性の疲労、いわゆる「疲れ」です。

この疲れは身体的だけではなく精神的なものも含まれます。

これが繰り返され、一時的にパフォーマンスの低下が起こることは機能的オーバーリーチと呼ばれます。

 

この状態からは数日から数週間の休養で回復するため、トレーニング計画の中にあえてオーバーリーチング期間(練習の量・質が上がる期間)を設けることがあります。

 これはオーバーワーク(トレーニングの過負荷の繰り返し)の後にトレーニング量を減らすことでパフォーマンスの超回復を狙っています。

 

しかし、このオーバーワークの加減(量・質・期間)に失敗した場合身体的・精神的に有害な影響が起こります。

 

それが非機能的オーバーリーチです。

適切な回復や再生ができなく、トレーニングを続けるとこの状態に発展することがあります。

 この状態になるとどんなに練習してもパフォーマンスが伸びなかったり、むしろ低下していきます。

 

この回復には数週間から数ヶ月かかります。

この段階からオーバートレーニング症候群との区別は難しいです。

 

オーバートレーニング症候群ではパフォーマンスの低下とともに

・疲労感の増加

・活力の低下(練習以外の意欲)

・ホルモンの障害

が起こります。

 

実はこの症状は非機能的オーバーリーチ段階でも起こることがあります。

オーバートレーニング症候群では最悪、選手生命が断たれることがあります。

オーバートレーニング症候群の原因

オーバートレーニング症候群の原因は非機能オーバーリーチ状態が続くことです。

 

これ自体は大体がトレーニング負荷の誤りや量・強度に対して適切な休息が設けられないことにあります。

そして、もっとも起こりやすい過ちは

練習・トレーニングプログラムの進行が速すぎること

 

数週間〜数ヶ月の練習やトレーニングにおいて量か強度かまたは両方の増加が速すぎると身体的・精神的な損傷が徐々に大きくなり、オーバートレーニングに陥ることになります。

 

しかし、ここで難しいのがその速い進行速度でも適応する選手もいるということです。

 ここの見極めがコーチ・監督、トレーナーには必要なところなのだろうと思います。

 

また、非常に意欲が高い選手が高強度のトレーニングを高い頻度で行い、休息の時間(セット間や練習の間など)を制限することでも起きます。

 

回復も練習の一部ということを認識して安心して、ゆっくり休んで欲しい。

休むという勇気

日本ではまだまだ休むというのは悪、害、怠惰と思われているところがあります。

 

しかし、適切に休むことも練習の一部であり、パフォーマンスを向上させるためには重要なことです。

 

1日でも休んだらすぐにトレーニング効果やスキル、実力が落ちると思ってる選手やコーチが多いです。

 

ディトレーニングという言葉を知っていますか?

 

これは練習・トレーニングの中止または頻度や量、強度を著しく減少することでパフォーマンスの低下や練習で獲得した体力やスキルを失うことを指します。

 ディトレーニング期間が長くなれば当然、パフォーマンスは落ちます。

 

しかし、問題なのがその期間です。

 無酸素性競技者(陸上短距離選手やウェイトリフティングなど)では14日間のディトレーニング期間(練習中止)後でも最大筋力は低下しなかったというデータがあります。

 

また、仮に7~12週間の不活動により、筋力パフォーマンスが7~12%減少し、筋萎縮(筋肉が小さくなること)が起きてもトレーニング開始時には筋力が再度向上する速度は早いというデータがあります。

 終わりに

最後までお読みいただき本当にありがとうございます。

 

ここからは私個人の意見となります。(毒強めなので読む際はご注意ください)

 

私は陸上選手なのですが、いろんな競技に多くの才能ある選手がいると思います。

 実際、陸上競技のジュニア・ユースの選手だけ見ても本当にすごいと思うような選手がたくさんいます。

 

しかし、そんな輝かしい選手たちも激しい練習・トレーニングで いつの間にか目が曇っていき、陸上という競技が嫌いになってしまう選手もいます。

 

私自身、恵まれた環境で陸上ができて、20歳を超えてからやっと芽が出てきた選手です。なので、コーチ・監督が長い目で選手を見てくれたら、オーバートレーニング症候群ということは起きないでしょうし、これからのスポーツ界が発展していくのではないでしょうか?

 

今、この記事を見てくれている人の中にはこのような症状で苦しんでいる選手もいると思います。自分自身でコントロールできる範囲(自主的にやっている練習やトレーニング)であれば量を減らし、休養の時間を作ってみてください。

 

息抜きの方法を見つけることはいけないことではなく、長くスポーツを続けるコツです。ぜひ自分を許してあげてください。

 

自分でコントロールできない範囲(コーチからの練習メニューや環境)であれば最初は辛いということをコーチに伝えましょう。

また、練習の意図・狙いを聞き、続けられるかどうかも相談できれば改善できる可能性はあると思います。

 

中には会話・相談ができないコーチもいると思います。

そんな時は全力で逃げましょう!!

あなたが潰れる前にそのコーチから離れましょう。

より良い環境で練習ができる環境や人を見つけるべきです。

 

逃げた結果、部活やクラブをやめることになるかもしれません。

しかし、あなたが苦しむほどの量・強度の練習を課し、練習の計画・意図・狙いが言えないコーチはただの害です。

 

続けた結果、あなたが壊れてしまう方がずっといけないことです。 

いつ才能の芽が出るかなんて誰にもわかりません。

私自身も中学・高校・大学、どの時も今陸上選手になってるなんて思ってもみませんでした。(中学の時なんて野球部の補欠の補欠)

 

しっかり休んで、諦めずに続けたらいつかパッと実力が上がるかもしれません。

なので、やめないで少しの期間お休みするという手段もありですよ。