陸上競技の100mをしている人なら1度は目指す記録「100m10秒台」
しかし、1シーズンの中で100m10秒台の選手は約1000人しかいません。
選手の中には簡単に10秒台に到達する人もいれば、必死に努力してもなかなか到達できない選手もいます。
その違いを「才能」と言えば、どれだけ楽なことか。
この記事では100mを10秒台で走るためには「才能」は必要かどうか私個人の意見を中心に書いていきます。
私の競技人生
私は現在、実業団選手として陸上をやらせてもらっていて、100mのベストは10秒41、200mは20秒87です。
実業団で選手というと陸上界のエリートしかなる事が出来ないというイメージですが、私はみんなが思うようなエリート人生ではありませんでした。
私は高校から陸上競技を始め、デビュー戦の100mは13秒1。
高校3年間でのベストは100m10秒94、200m22秒3、高校総体(インターハイ路線)での個人最高成績は県大会の準決勝進出です。(リレーでは県大会決勝に出ています)
そう、私は中学・高校ともに全国大会に出た事がないどこにでもいるような選手でした。
しかし、大学に入学してからグングンと記録を伸ばしていき、
初めて全国大会に出たのは大学1年生のインカレ(大学の全国大会)
初めて個人で全国入賞したのは大学院1年生。
初めて全国優勝したのは26歳の全日本実業団の4×100mリレー。
陸上界では超遅咲きタイプの選手です。
100m10秒台に才能は必要か?
私は100m10秒台で走るために「才能」は必要だと思っています。
しかし、ここでいう「才能」とは定義がなかなか難しいものです。
遺伝子的な才能なのか、体格的な才能なのか、動きのセンス的な才能なのか。
言葉一つ「才能」といっても様々な才能があります。
ちなみに遺伝子的な才能でいうと、遺伝子検査の結果、完全に長距離向きと判定された100m選手が10秒台前半で走ったという例があります。
なので、遺伝子的な才能がなくても100m10秒台で走れると思います。
おそらく、みなさんが気になる才能としては体格・動き(走り方)の才能だと思います。
結論としては100mの練習をやりきれば10秒台は出ると考えています。
ただ、出やすいか出にくいかの違いだと感じています。
100m10秒台を出すためにやったことを紹介します! - ベークラの挑戦
どんな才能が1番必要なのか
じゃあ、どんな才能が必要なのか。
私が思う1番大切な才能は「100m10秒台で走るために時間を惜しまない」という才能です。
「何言ってんだこいつ」と思ったあなた!!
現実的な課題として10秒台の人とそうじゃない人に分かれています。
何が違うのか?
答えは100m10秒台に対する熱量の違いです。
具体的に言えば1日の時間の使い方です。
100m10秒台で走るという目標に対して1日のうちにどれだけの時間を使っていますか?
練習の時しか考えていなかったら、1日のうち大体3時間くらいしか考えられません。
あなたの睡眠時間はどうですか?日々の練習の効率を考えたら、夜更かしなんてできません。
あなたの食事はどうですか?記録を向上させるために食べものの量・内容を考えたら、適当に食べればいいやなんて考えられません。
あなたは練習内容の意図や目的を知っていますか?意図や目的をある程度知るためには身体のことを知る必要があります。知るための時間を作っていますか?
これら全て行える人は必然的に経験値も練習効果も変わってきます。
練習の時だけしか考えていない人より1日単位で差がつきます。
たとえお金があったとしても競技のことを考えなかったら、整体や鍼灸などの身体のケアでなく、カラオケやラウンドワンの遊びに使ってしまうでしょう。
こういった時間の使い方は・言われなくてもできる人・言われて気づき直せる人・言われても直せない人に分かれます。
これこそ「才能」の正体ではないでしょうか?
先ほど説明した時間の使い方ができたとしてもすぐには記録が出なかったりするものです。
よく「早熟型」と「晩成型」に別れると言われますが、選手のピークや成長期がいつなのかなんて誰にも分からないことです。
周りがどんどん記録を出しても、自分の成長期はみんなより2年遅かったなんてよくあることで、そういう状況になってもやり続けるという選択ができるかが大切です。
自分の才能が気になるなら
それでも自分が100mに向いているか気になる人もいると思います。
自分の身体の傾向を知ることで前向きになれて、頑張れる材料になるなら遺伝子検査を行い、調べるというのも一つの手段です。
検査は難しく、面倒なものと思っているかと思いますが、こちらのような簡単な方法で自分の遺伝子を調べることができます。
自宅で出来て安心/国内だから安全【GIQ子ども能力遺伝子検査】
身体能力の検査では自分の身体の耐久力や瞬発性、持久力を調べ、短距離向けか長距離向けかが分かります。