(※このページは2019年4月1日に更新されました)
100m選手に有酸素トレーンングは必要なのか?
20分間走・1000m走は必要なのか?
これは私が長年疑問に思っていたことでした。
というのも、私は「長距離走が苦手で、できることならやりたくない」という選手だったからです。
しかし、部活のメニューで冬になると必ず1000m走が長距離選手だけではなく、全部員対象で入ってくる・・・。
100m選手の私にとっては、なんとも苦しい時間でした。
なんとかして回避する方法・代わりになるようなメニューはないのか?と考えるようになりました。
この記事では100m選手が有酸素性トレーニングをやる目的とメリット・デメリットについて書いていきます。
短距離選手が有酸素性トレーニングをやる目的
100m選手が1000mや20分間走など長距離を走る目的としては運動後の疲労回復能力の向上を狙っているが主な目的だと思います。
スプリント練習やウェイトトレーニングなどの運動後の疲労回復には有酸素の能力が働きます。
なので、有酸素性トレーニングを実施しているコーチの考えとしては「有酸素性能力を鍛えたら、回復能力が上がるからやろう」だと思います。
他には「100や200の後半の強化のために長距離メニューをやる」が多いのかなと思います。
短距離選手が有酸素性トレーニングを行うメリット
短距離選手のメリットとしては回復能力が高まる可能性があるということです。
いくつかの研究報告では最大酸素摂取量(VO2MAX)とクレアチンリン酸の再合成(パワーの回復)は関係があるとされています。
なので、極端にいえば、
・何本も全力走れるようになる
・何本も全力で走れるようになれば練習効率がよくなる
・結果、最大スピードとレース後半の強化につながる
という流れをコーチは考えているのだと推測できます。
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短距離選手が有酸素性トレーニングを行うデメリット
短距離選手のデメリットとしては無酸素性のパフォーマンスの発揮能力が低下する可能性があるということです。
具体的には
・最大筋力の低下・スピードの低下・最大パワーの低下の可能性があります。
短距離メニューと長距離メニューを平行して行うことでオーバートレーニングを引き起こすレベルまでトレーニング量が増量している可能性があるからです。
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他に考えられる可能性としては
・筋繊維のタイプが遅筋繊維に変わる
・出力を抑えることで最大筋力の抑制につながる
以上のことが考えられます。
まとめ
有酸素性トレーニングを行うメリットとしては回復能力が高まる可能性がある。
有酸素性トレーニングを行うデメリットとしては無酸素性のパフォーマンスの発揮能力が低下する可能性がある。
私の結論としては有酸素性トレーニングは必要ないと考えます。(私が苦手だからではないですよ)
1000mや20分間走などの長距離を走るメニューをやる時間や体力があるなら、インターバルトレーニングやレジスタンストレーニングをやる方が100mの記録向上に繋がります。
目的が短距離選手の持久力向上や回復力向上ならインターバルトレーニングやレジスタンストレーニングでも持久力向上が狙えるからです。
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最後に
100m選手が長距離を走るということは年代を考えれば、全然いい思います。(小学生や中学生前半など)
しかし、長距離を走るメニューを実施することでのメリット・デメリットや全体的な練習量をしっかりと把握することが大切だと考えています。
実施理由が単純に長い距離を走れば強くなれるといった考えなら反対です。
たまーにこういった指導者がいるのでデメリットまで把握しているのかなと不安になります。
ただ長距離といっても、アップでの1000m走でジョグ程度でいいなら長距離メニューには含まれないと考えています。(全力じゃなくて1キロ5、6分とか)
私がそうだったのですが、練習内容に不満があり、根拠や狙いも聞かずに続けていると練習だけではなく、陸上そのものが嫌いになってしまう可能性があります。
なので、練習の狙いや根拠を聞くという習慣を身に付けておくとそういったことも少なくなると思います。